更新情報
平成22年度入門生募集要項をUPしました。
「お知らせ」に2月の本部研修会案内をUPしました。
漢方鍼医会が行う治療法、「漢方はり治療」の定義
漢方はり治療とは、漢方の医学理論に基づき病体の病理・病証を把握し、脉状と四診法との整合によって「証」に繋げ、鍼灸の補瀉法にて生命力強化を目的とした治療法である。
視覚障害者の方へ
本会では多くの視覚障害のある先生方が中心メンバーとして活躍しております。中には盲導犬を伴って例会に出席なさる方もおられます。出版物も点字版やデイジーに対応したものを出すなど、常に視覚障害者の方への学習支援を伴った運営がなされていますので、その点ご心配なく研修に参加して下さい。
<ご挨拶>倜儻不羈(てきとうふき)ということ
新年おめでとうございます。
今年も厳しい年明けとなりました。気候も相変わらず不順であり、現在の世相を見事に反映しております。どうか健康で良い新年をお迎え下さい。
表題の漢語は、まことに難しい字が四個もならんでいてなじみにくい。しかし、この漢語は江戸期や明治の知識人の間では、ごく普通の言葉として使われていたと聞く。その意味するところは、ある種の独創家、独志の人、あるいは独立性の強い気骨のある人格をさす。
倜(てき)は、すぐれていて何事にも拘束されないさま。儻(とう)は、志が大きくてぬきんでている事。羈(き)は、馬を制御するたづなであり、不羈(ふき)は拘束されないという事を強く現わしている。この漢語は、紀元前から既に存在したというが、なにかしら心惹かれるものがある。
私がこの漢語を知ったのはかなり古い。京都に同志社大学があるが、その大学創立者である新島襄(にいじまじょう)はそれこそ気骨のある明治の人物であった。若き日にアメリカに渡り、苦学して一時は奴隷の身になったこともあると聞くが、無事アーモスト大学を卒業した。帰国後、同志社大学の前進となった同志社英学校を創設したのである。この新島氏は、誰が言うとはなしに「倜儻不羈の人」と言われていたようである。その様な内容の随筆を読んだことがある。それ以来、この漢語がなんとはなしに好きになってしまった。
私の治療院がある高田馬場から早稲田大学は近い。早稲田大学の創設者は大隈重信である。この人も、まことに気骨がある明治の一級人物であり「倜儻不羈の人」であった。彼は『大隈候昔日譚』の中で、自身の出身藩である肥前佐賀藩のがり勉主義をののしり「一藩の人物を悉く同一の鋳型に入れ、為に倜儻不羈(てきとうふき)の気象を亡失せしめたり・・・・・」と強い語調で書き記している。当時の佐賀藩は、思想は朱子学というドグマで統一されていた。
大隈氏は、後年早稲田の地に一私学を起こし、ある種の独創家・独志の人・あるいは独立性の強い気骨のある人格をもつ憂国の士を育成しようとしたのであろう。これが、世に言う「早稲田精神」の発祥である。
漢方鍼医会会員にお願いする。自由勝手にやれと言うのではないが「倜儻不羈(てきとうふき)の精神を大いに育み、鍼灸道を闊歩して戴きたい」と、新春を迎える良き日にあたり一言申しあげる次第・・・・。
