研修部

研修部では会員相互の親密な繋がりの中で、漢方はり治療の学術研究につき自由に意見交換や質疑応答ができることを基本精神としています。その目的は正しい漢方理論を修得するためにあります。 鍼灸の研究会の多くは塾的であり、指導者の固定化された実技の講習会が多いのであります。これでは伝統的鍼灸医術が現代の臨床に生かされません。そこで、東洋医学の重要な古典である素問・霊枢・難経・脈経・傷寒論等を基盤とした「漢方はり治療」の臨床学術を、臨床の場を通して確立すべく、臨床家同士で研鑽しているのが研修部です。
研修部研修計画 天野靖之
平成22年度研修部学術計画 研修部担当 新井康弘
今年度の研修部は、昨年の『難経脉論』に引き続き『難経臨床論』と題し、全員参加を目的とし、講義が行われます。又、外来講師講演では『経絡治療における各経穴の使い方』池田政一先生・『難経の胃の気と臨床』杉山勲先生・『霊枢における五輸穴・下合穴の性格と運用』左合昌美先生など、更なる学術の充実を図る事を目的に講演が行われる予定です。又、養成講座より多くの会員が研修部へとあがられ研修部の仲間が増えます。お互い臨床上の不明な点や考えを表現し、切磋琢磨の充実した研修会が行われます。更に臨床治研研究発表も予定され、研修部の臨床学術が、臨床の中にどの様に応用され、工夫されているか大いに期待する所であります。
臨床家養成講座

臨床家養成講座は2年間の入門講座を終えるか、各地方組織での実績があり、組織の代表の推薦を受けた後に理事会にて承認された者が受講資格をもつクラスです。入門講座で学んだ漢方はり治療の基礎的なものからさらに臨床家として実際の臨床に基礎を生かすためのクラスです。病症のみならず鍼灸の臨床家としてやっていくにはどうすいればいいのかを講義の中心としています。 実技ではさらに臨床に適した勉強をしていきます。2年間の臨床家養成講座を終えると、さらなるステップアップとしてベテラン臨床家の先生方と肩を並べて学術について話し合える研修部に上がります。
平成22年度臨床家養成講研修計画 臨床家養成講座担当 小林浩二
いよいよ今年度より第3期となる臨床家養成講座が開講いたします。流石に3期目となりますと、本会に於いてこの臨床家養成講座という位置付けの重要性が明確になって参りました。今年度の研修計画としましては、身体各部の病症と基礎理論、そしてそれに対する漢方はり治療のポイントを細かく、症例も交えながら表現して行こうと思います。当然実技指導に於いては、より実践的な治療(診察法の徹底・体表観察・漢方腹診)を体得していただきたく、充実した指導を目指していく所存です。そして6月と10月の外来講師講演は合同に参加して、大いに刺激になっていただけたらと思います。この臨床家養成講座を無事終えられて、全員が自信を持って研修部へ上がっていただける様、講師一同、精一杯努力して参ります。
入門講座
入門講座は年10回、2年間で20回のカリキュラムを組んでいます。
2年間の入門講座を終えた後、さらに上のクラスにあがりたい方には本会の正会員となる資格が与えられ、正式に仲間として会に迎え入れられ、「臨床家養成講座」へ進みます。我々「漢方鍼医会入門講座」は熱心に学びの場を求めている若い入門者を歓迎いたします。 近年多くの鍼灸学校が雨後の竹の子のように出来、鍼灸界は空前の拡張期を迎えています。しかし鍼灸界に大量の若い学生達を迎える準備は出来ていたのでしょうか?一説には「鍼灸学校に入ったときは希望が一杯でも出ていくときは元気が無くなる者が多い」とも言われています。前途に希望がもてない、この仕事に誇りが持てない、ということだろうと思うのです。 本会は古典的な鍼灸術を研修する学術団体です。そしてメンバーのほとんどが鍼灸専門の治療家として、会で磨いた鍼灸術を日々実践する現役鍼灸師の集団です。 高い山に登りたければその山に登ったことのある先達に道を尋ねなければなりません。価値ある鍼灸術を身につけたければそれを実践している人の輪の中に飛び込んで行くことが何よりも必要です。本当の臨床家になりたい人、治せる治療家になりたいと志している人はこの入門講座で同じ目標に向かって一緒にがんばっていきましょう。
入門講座研修計画 入門部担当 斉藤太誉
入門部では、2年1クールで講座を設けており、今年度はその1年目にあたります。鍼灸学校乱立の折、鍼灸の有資格者が急増しているため、新たに漢方はり治療を習得したいという後進の方々が多く受講されると思われます。また、講師陣も世代交代に伴い新たに3人の先生に講師を引き受けていただき、年間数単位の講義と実技を受け持っていただきます。入門講座カリキュラムとしましては、漢方はり治療概論、陰陽五行論、脉診の基礎、気血津液論から臓象論と、漢方医学における生理学を中心に講義を行う予定です。実技におきましても、基本刺鍼、体表観察、脉診の基礎を繰り返し行う予定です。
