こんにちは(*’▽’)!!
いよいよ8月25日(日)&26日(月)は京都にて第24回夏期研修会が行われます(‘ω’)ノ!!
今年度に入ってからの研修会では、その前段階というか前振りの内容がかなり盛り込まれていました。夏期研修会ではそれも含めて学んでいきましょう♪♪
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少し・・・時間は経過してしまいましたが、5月本部研修会のご報告です。
令和1年5月12日(第2日曜日)中野サンプラザにて行われました!!
医事寸言は、 本田 滋一先生がお話して下さいました♪♪
内容は・・・
発表の心得について
- 一生懸命まとめる。
- イマジネーションを持って話す。
- とにかく自信を持って話す。
本気で話せば本気で真摯に対応してくれる。
受身ばかりでなく発信していくことが大事です!!
ということです。
先生ご自身も最初は不慣れだったのに、今は全く物怖じせず、バンバンと発表をされていますが
この心得でやっているということですね(‘ω’)ノ!!
さすがです!!
やはり・・・自分の壁は自分で越えて行かないといけませんねぇ。
とても良いお話でした(^O^)!!
さて、5月の発表は研修部&研究部第一席は合同でした♪
【研究部・研修部合同】
第1席「大阪夏期研「難経脈論に則った季節と漢方はり治療及び陰陽調和の手法」」
本田 滋一先生
大阪夏期研の副題
“季節の治療を臨床に取り入れていますか?”から始まりました。
季節の影響を意識した治療は、治療法のひとつとして考える。
特に難経15難の季節の脈状や難経74難の季節の治療穴の記載は、病態把握と治療穴がシンプルに繋がっており、スピーディーな治療が行えるメリットがあります。
15難は季節の脈状のことが書いてあり、74難は季節のツボも書いてあります。
第七十四難
本田先生の資料から、立夏を抜粋したもの↓です(‘ω’)ノ
立夏(5/5-7/19)→鈎脈→栄火穴(少府・労宮) |
・暑邪が春の人体を侵した場合 |
脈状:全体脈、又は左関上が弦にして洪の場合 |
陰経:足厥陰肝経 栄火穴(行間) |
陽経:足少陽胆経 火穴(陽輔)・栄穴(侠渓) |
・暑邪が夏の人体を侵した場合 |
脈状:全体脈、又は左寸口が浮大にして散の場合 |
陰経:手少陰心経・手厥陰心包経 栄火穴(少府・労宮) |
陽経:手太陽小腸経・手少陽三焦経 火穴(陽谷・支溝)・栄穴(前谷・液門) |
・暑邪が土用の人体を侵した場合 |
脈状:全体脈、又は右関上が緩大にして散の場合 |
陰経:足太陰脾経 栄火穴(大都) |
陽経:足陽明胃経 火穴(解渓)・栄穴(内庭) |
・暑邪が秋の人体を侵した場合 |
脈状:全体脈、又は右寸口が浮濇にして散の場合 |
陰経:手太陰肺経 栄火穴(魚際) |
陽経:手陽明大腸経 火穴(陽渓)・栄穴(二間) |
・暑邪が冬の人体を侵した場合 |
脈状:全体脈、又は左尺中が沈濡にして洪の場合 |
陰経:足少陰腎経 栄火穴(然谷) |
陽経:足太陽膀胱経 火穴(崑崙)・栄穴(足通谷) |
50難は五邪の影響が書いてあります。
季節の影響
季節そのものが悪さをするのではない。
悪さをされる状態に我々がなってしまっていることが問題である。
季節からの治療
素問第26 八正神明論篇
季節を大事にしろ!と書いてある。
月の満ち欠け、四時(季節)を大事にと書いてある。
基本的には精気を回復することが書いてある。
季節の地域性、住環境による影響などの病態把握と治療が行えます。これは選経選穴の数が増えるので臨床の想定が広くなります。
実際の季節の治療では「邪論をベースにした陰陽調和の手法」を用いています。
本部学術部の資料を大いに参考にしていますが、邪正抗争を想定し季節の邪を取り除き、精気の回復を図ることを実践しています。
上記も含めかなりわかりやすくまとめて発表して下さいました。
後は夏期研修会でもやっていきます。
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【研究部】
第2席「パニック障害について」 斉藤 太誉先生
最近テレビでも良く芸能人が“パニック障害”になっているとか、“パニック障害”という言葉を良く聞くようになったと思います。
それだけではなくて、不安神経症とかそういう精神疾患、うつに関するもの、そういうものを公表してお仕事を休まれる人、雅子様もそうですけど。
そういったことをちゃんと公表して、世の中として受け入れていかねばならないような世の中にしましょう!!というような感覚がすごく出てきていると思います。
まだこういう精神神経疾患というものは、なってしまった心の弱さや恥ずかしいことだとか、そういう目線が世の中強いですが、芸能人の人、有名人の人が心の病気をカミングアウトしてお仕事を休むとか、率先してやっていくことは良い事だなと思っています。
心の病に対して、漢方鍼医会で何ができるのかな?ということを考えてみました。
その一番さわりとして、この“パニック障害”というのは、理解しやすいと思っています。
結構な割合で(治療院に)みえるので。
この“パニック障害”は不安神経症のひとつなんですけど、色んなものを網羅しています。
<パニック障害の概要説明> (←西洋医学見解なのでここでは中略(‘ω’)ノ☆)
漢方鍼治療からのアプローチ。
七情と気の変動ということで、パニック障害は現代医学的には心療内科の分類になります。
そこで、五臓と七情より古典を少し見てみたいと思います。
素問挙痛論篇第三十九 参照
余知百病生於気也。怒則気上、嬉則気緩。悲則気消、恐則気下。寒則気取、炅則気泄。驚則気乱、労則気耗、思則気結。九気不同。・・・・・・・正気留而不行。故気結矣。
そして、治療院に来る患者様の状態考察(体表観察と愁訴)。
<症状>
〇動悸・息切れ・めまい
〇肩・頚・胸に熱感(熱の度合いで発作の出現判断指標になる。)
〇熱の停滞が慢性化するとコリの自覚も酷くなる。
熱性のコリが悪化→発作が起きやすいとも言える。
〇肩甲間部の圧痛 身柱―至陽 督脈上の圧痛がみられる。
〇めまいを伴うと後頭部、天柱・風池・完骨・翳風あたりの熱感、熱湿、浮腫などに触れる。
〇慢性頭痛。
〇耳閉感、低音性、感音性難聴などを訴える場合もある。
〇心下部のつまり。
〇手足の冷え(肩・頚・胸の熱が酷いと手足の冷えが酷い)。
症例発表二件を発表して下さいました!!
【研修部】
第2席「診察法」 橋詰 正人先生
『漢方鍼医会テキスト』第5章診察法より。
難経の六十一難にはどういったことが書いてあるのか?をやっていきたいと思います。
脈診では、指の操作は微妙です。
私達は治療家なので術者が触って脈が良い方に変わることは良いことだし、脈も診やすくなります。
けれども私達が雑な操作によって脈を変えてしまうのは良くないです。
出来上がりの脈も良いものではありません。
そこは注意して頂ければ良いと思います。
難経一難
寸口の脈拍をみれば五臓六腑の病気の状態及び予後の判定ができる。
これは難経一難にしっかり書いています。
【入門部】
「漢方医学の基本概念」 新井 敏弘先生
漢方医学は遥か三千年前の古代中国にその源流を発しています。
そのためこの医学を理解するにはまず当時の思想、哲学を理解しておく必要があります。
毎日の臨床の中多くの病症に出会います。その時に東洋医学の頭で考えられる基礎を作る事。「古典鍼灸の眼鏡をかける事!」
この章では、まずいくつかの基本的な概念や用語に関して、その基本理論と古典医学の世界における使い方を学び、
その上で漢方鍼医会の治療を学んで行く基礎を構築していきます。
漢方医学の基本概念を見ていくと、
※参考図書「新版漢方鍼医基礎講座」漢方医学の基本概念(P8~P42)
第1項:陰陽論
第2項:五行論
第3項:三才
第4項:剛柔論
第5項:虚実と補瀉
第6項:邪正論と精気神論
第7項:気穴津液論
第8項:気の思想
と膨大な内容になっております。
第1項の陰陽論から。。。
「陰」とは日陰を意味する表意文字であり、「陽」は日向を表す文字と言われています。
すなわち陽とは「温かいもの、明るいもの」であるということです。
さらには「軽く、活動的で、外側にあり、上昇し、機能的なもの」。
一方陰とは「冷たく、暗いもの」です。さらには「重く、落ち着いていて、内側にあり、下降し、物質的なもの」は陰に属します。
こう言われると、皆さんどういうこと(; ・`д・´)???と思うところが一つあります。
それが毎回毎回質問されるのですが、
“機能的なもの”と“物質的なもの”
陽の機能的なものというのは、形が見えない。
陰というのは、形がある。
ということが一番違うところだと思います。
例えば、患者さんが来て「手先が痺れるんです。」
それは陰なのか?陽なのか?
そういう形の無いような症状は陽に属す。
また、「胃潰瘍で~。」や「足がむくんで~。」「坐骨神経痛を長年患っていて、慢性になっていて足が痩せてしまっている。」などの形にしっかり病が現れてしまっている場合は陰となって来るかも知れません。
長い間患っていると形に出やすくなります。
そういった陰陽の分け方があります。(中略)
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かなり長い講義でしたので、ちょい見せで(´-ω-`)。。。
しかし、入門部の講義はボリューム満点でしたので、第5項の頭までで時間切れでした
(;^ω^)
まだまだこれから勉強はずっと続くので、入門部の方々も頑張ってやっていきましょう!!
※各部の講義及び発表は、会誌に掲載されます。
ブログでは全部書き切れないので、毎度ちょい見せのご紹介となります。
内容に興味のある方は是非会誌を入手することをオススメいたします(^O^)!!
で、気に入ったら是非入会を~(笑)。
6月&7月の研修会のブログは書けるかどうか・・・(◎_◎;)未定です。
令和初、第24回夏期研修会で皆様お会いしましょう~♪♪
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