漢方鍼医会ご案内
本会は会員相互の親密な繋がりの中で、漢方はり治療の学術研究につき自由に意見交換や質疑応答ができることを発会の基本精神として創立された学術研修会であります。その目的は、臨床に活かす古典鍼灸医学の研究と「漢方鍼医」の育成にあります。
鍼灸の研究会の多くは塾的であり、指導者の固定化された実技の講習会が多いのであります。これでは伝統的鍼灸医術が現代の臨床に生かされません。そこで、東洋医学の重要な古典である素問・霊枢・難経・脈経・傷寒論・金匱要略等を基盤とした「漢方はり治療」の学術を、臨床の場を通して確立することを目標としています。臨床家「漢方鍼医」を目指す努力家の入会や聴講を歓迎致します。
漢方はり治療の定義
漢方はり治療とは、漢方の医学理論に基づき病体の病理・病証を把握し、脉状と四診法との整合によって「証」に繋げ、鍼灸の補瀉法にて生命力強化を目的とした治療法である。
事 業
漢方はり治療の学術研究の為に年間以下の事業を行っています。
1.定期総会
毎年4月に開催。前年度の活動報告と新年度、研修計画の報告、入門部修了式、研究部進級式、会長講演などを行います。
2.本部研修会
毎月第2日曜日に開催。習熟度により入門部と研究部に分かれ、漢方医学理論に基づく学術研修と臨床実技研修を行います。
<入門部>
隔年4月より2年間。初心者を対象とした「漢方鍼医」の養成とその基本学術の研修を行います。
<研究部>
年間研究テーマを主軸に、部員同士の意見交流や研鑽を目的とした研修を行います。
<学術研修の内容>
(1) 入門部
初心者を対象とした講座。漢方鍼医育成の入門基礎講座(2年間)
(2) 研究部
研究発表・治験研究発表など
(3) 外来講師講演
外来講師を招き、学術講演・実技公開を行う
(4) その他
意見交換会・地方漢方会員による発表など
<臨床実技研修の内容>
要穴の取穴・脈状診・手法・体表観察・腹診・病理・病証等を基本とした臨床実技研修を行ないます。
研究部・入門部を別個に編成し、入門部は学術部員による講師がつき基礎的な手技・実技を指導します。研究部は少数の班に分かれモデル患者を立てた臨床実技を行い、反省会にて発表します。
3.出版物の発行
『漢方鍼医基礎講座』『要穴の臨床取穴法』『難経本義諺解』学会誌『漢方鍼医』(休刊中)等を発行しています。
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本部研修会
研修会では、漢方医学理論に基づく学術研修と実技研修を行っています。
<学術研修>1.入門部 初心者を対象とした講座。漢方鍼医育成の入門基礎講座。(2年間)2.研究部 資料による臨床研修・難経の臨床研修・脉状診、病証等の臨床学術検討・その他。
3.研究発表・シンポジウム・治験研究発表・臨床実技公開その他 4.外来講師の「継続講義」「学術講演」「実技公開」その他。 <実技研修> 研究部・入門部を別個に編成し、講師を中心に要穴の取穴・脉状診・衛気営気の手法・体表観察・漢方腹診・病理・病証等を基本とした臨床実技研修を行ないます。 ※実技研修の後に必ず研修会全体の検討会と反省会を行います。 |
漢方鍼医会会則